バリエステの歴史

リラクゼーションとして親しまれているバリエステ ですが、その歴史は古く、多くの国や宗教、文化の影響を受けています。

バリエステのルーツは世界三大医学の一つインドの伝承療法「アーユルヴェーダ」です。このアーユルヴェーダは1525年頃、ヒンズー教と共にインドからバリ島へと流れながら、ジャワ島などの独自の植物療法が加わり、健康法だけではなく、王族たちの美容法とへ発展しました。

その後、ヨーロッパの文化が広がり、ポルトガル人を始めオランダ政府がバリ島を統治するにあたり、当時のバリ社会を慎重に研究し旧王族に実質的統治を任せる間接統治を選びます。この政策が結果的に島社会の混乱を防ぎ、貴重な伝統文化の保護継承に繋がりました。

伝統的なバリの門構え。バリ島の Abian Spa Aesthetic Academyは、2004年から2015年頃まで、こちらのスクールを利用していました。現在は移転し、近代的なホテル内 で講習開講中です。

この頃からバリ島は「ポリネシア文化とアジア文化が合流する地上の楽園」と囁かれだし、多くの欧米人が訪れるようになります。1930年頃にはヨーロッパ人の技法や感性に影響を受けて、バリエステ(伝統療法)は今日のスタイルへと発展していきました。

インドのアーユルヴェーダを源流とした伝承美容健康法に、ヨーロッパのマッサージ技法、さらにバリ独特の花・果実・種子・根茎などのメディカルハーブを使用した独自の植物療法である「ジャムウ」を代表とするアロマテラピーが融合し、今日のバリエステが誕生しました。

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